お稽古の様子

見習い剣士のお稽古

先輩剣士がお手伝い

 初めて剣道を習う子はまず見習い剣士としてお稽古を始めます。
 一番最初に覚えないといけないことは、ハチマキ・胴着・袴の身につけ方、たたみ方です。当剣士会では、自分の身支度は自分で行うことになっています。特に低学年の子にはなかなか難しい作業で、みんな四苦八苦します。ですが毎回自分で身支度をすることで、全員が着装を一人で出来る様になります。

足さばきチェック

 次に、足さばきの練習です。足さばきは最初にしっかり練習をしないと悪いクセが付きやすく、しかも一番直しにくいと言われています。級審査でもよく注意されています。当剣士会では正しい足さばきが身に付くよう先生がひとりひとりチェックし、正しく出来るまで徹底的に基礎練習します。

竹刀のにぎり方


 足さばきがきちんと出来る様になって初めて、竹刀を使った練習に入ります。まずは竹刀の各部の名称と役割、そして持ち方、構え方、振り方など、順を追って教えていただきます。
 見習いのうちに覚えることはたくさんありますが、大事なことばかりですのであせらずじっくり練習していきます。

跳びこみ面

 見習いで習ったことが全部身に付いたら、いよいよ防具を着ける練習です。もちろん、防具も自分で身につけられるよう何度も練習します。いかにも難しそうな防具着けですが、子どもたちにとって袴ほどの難関ではないようです。
 防具を着けても基本の動作がきちんと出来るようになれば、見習い時代もようやく終了となります。

 最後に、「基本が大事」とは全てのことに共通して言えることだと思います。剣道ももちろん基本が大事!見習い剣士の間にしっかり身につけましょう。

面付け剣士のお稽古

 基本が身につき自分で身支度が出来るようになったら、いよいよ面付け剣士の仲間入りです。
面付け前の準備運動
 キャプテンの号礼で準備運動をしたら、まずは切り返しです。切り返しには剣道の様々な要素が盛り込まれているので、重点的に練習します。姿勢正しく真っ直ぐ打てるよう注意します。
←6年生が元立ち
 体がよく動くようになったところで、技の練習に入ります。剣道の技もいろいろありますが、実戦でも体が自然に反応できるよう、反復練習が大切になります。大きく振りかぶっての面打ち、刺し面打ち、小手面打ち、払って小手面打ち、体当たりなど、様々な技を身につけます。
 その後は、高学年と低学年に分かれてのお稽古になります。打ち込み稽古や掛かり稽古、試合が近い時は地稽古など、先生の指示に従い集中して練習します。
←大会間近の地稽古
 下級生も交代で元立ちになり、打ち込み稽古などをします。上級生がいとも簡単そうにやっている面打ちも始めはうまくできないものです。打ち込む姿勢や間合い、打突部位を正しい刃筋で打突できているかなど先生が見てくださいます。
  ←姿勢について注意
 約1時間半の練習はあっという間です。終了近くにもう一度切り返し、整列して素振りをします。
 最後に先生よりお言葉をいただき、お稽古は終了となります。

月例会

  月例会
 2ヶ月に1回程度、部内試合を行います。
 見習い剣士は形の審査を1対1で勝負し、足さばきや形の正確さ、声が出ているかなどを総合的に先生が判断して判定をします。トーナメント戦か総当たり戦の試合となり、優勝者には賞状とカップが渡されますので、普段の練習を頑張りましょう!

 ↑3歩前に出て蹲踞(そんきょ)。試合と同じです。


 面付け剣士は個人戦、または団体戦を行います。団体戦は出稽古の剣士も参加できます(要事前連絡)。個人戦はトーナメント戦で行われ、団体戦は総当たり戦となります。部内試合と言えども真剣勝負、一瞬の隙を打つなかなか迫力のある勝負が繰り広げられます。試合形式にも慣れ、級審査や対外試合でも前へ打って出る積極的な剣道を身につけます。

 ↑5人制の団体戦。がんばるぞ~!おう!!と掛声。


  最優秀模範賞・最優秀努力賞
 月例会の優勝表彰とともに、その期間に最も模範となった面付け剣士、努力した見習い剣士に先生方より賞状が贈られます。普段の努力も先生が認めてくださいます。

 ↑優勝は出来ませんでしたが、最優秀努力賞に選ばれました!

inserted by FC2 system